このブログは「小金井発!芸術文化を書くこと/伝えること講座」運営の一環として、東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究室小金井プロジェクトチームによって運営されています。
ここではプロジェクトメンバーが見つけた「芸術文化を書くこと/伝えること」の情報を収集&発信していきます!
フリーペーパーやウェブサイト、文献の紹介。公募の執筆情報やレクチャーなど「書く場所」情報。もちろん講座の様子も…
プロジェクト内だけで留めておくにはもったいない!そんなもったいない精神に支えられ、ほぼ毎日更新中です!!
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TOUR OF OSAKA NETWORK MAP

しばらく続くと言いながら、だいぶ日数が経ってしまいました。大阪続編です。

国立国際美術館の塩田千春展。放射状に広がる赤い糸でつながれた無数の使い古された靴。泥で汚れたような巨大なドレス。びっしりと黒い糸で覆われた展示室には、その糸に囲まれるようにベッドがランダムに並ぶ。美術館の広い空間を使った圧倒的な展示でした。9月15日まで開催中。お近くまで行かれるならばぜひ。おすすめです。そして、その際はお隣のgraf bld.へも。

奈良美智とのAtoZcafe(プロジェクトは青森県弘前市、カフェは南青山)や横トリなど多方面で活動するgraf(*1)。拠点は大阪です。graf bld.はその多様な活動をそのまま表現するような、カフェやショップ、ギャラリーが入った5階建てのビル。古いビルを改装した、やや年季を感じさせる空間。窓の外には川を見下ろす涼しげな風景が広がっています。今回、ご紹介する「TOUR OF OSAKA NETWORK MAP」はここで見つけました。

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灰色の2つ折りの厚紙の表紙。タイトル。方角を指し示す鳥のデザイン。下のほうには「FASHION FOOD INTERIOR ART MEDICAL」の文字、この5つのカテゴリのお店の場所が分かる地図が折りたたまれて入っています。

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全体を開いてみると、縦長でけっこう大きなサイズです。表紙と対照的な薄い紙。全体に薄い色調。繊細なデザインですが、情報量はなかなかです。商業施設中心ですが、ミュージアムやギャラリー、診療所にドラックストア、郵便局や銀行などもカバーしています。

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マップは堂島ホテルとgraf(正式にはgraf:decorative mode no.3 design products.inc) の協同制作しとなっています。堂島ホテルは7月末に開催されたART OSAKA 2008(関西唯一の現代美術アートフェア)の会場となったところです。どちらも、営利活動を行いつつもアート領域へ積極的に関わっているという点で共通しています。

この事例を紹介するにあたって、ブログのカテゴリに「マップ」を追加しました。というのも、これまでマップはフリーペーパーのカテゴリで紹介してきましたが、このマップは100円、フリーではありませんでした。コンテンツさながら、100円でも安いと感じさせるデザイン。あえて周りの人に見えるように、マップを広げて、大阪の街を歩きたくなります。あ、だからサイズは大きめ…ではないですね。

大阪編、もう少し続くかもしれません。

(*1)「横浜トリエンナーレ特集:graf 豊嶋秀樹さんインタヴュー」2005年10月5日。
 http://www.tagboat.com/documents/events/hamatori/cat2/graf_/index.html

(SR)
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favorite|ギャラリー巡りのお供に

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favoriteには都内のギャラリーのスケジュールとマップが掲載されています。ギャラリーの住所などの基本的な情報。作家に展覧会名と会期。写真や解説はありません。シンプルな情報(2ヶ月分)と折りたたみの手に持ちやすいサイズギャラリー巡りにはミニマム(むしろマキシマム?)なメディアかもしれません。favoriteは掲載されたギャラリーに置いてあります。たとえば次にどこへ行こうかと迷うとき、または行こうと思っていたギャラリーへの行き方を確認をするときなんかに使えます。

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最新版には36のギャラリーが掲載されていますが、「CONTEMPORARY ART EXHIBITIONS IN TOKYO」という文字が印刷されているように、現在注目のギャラリーばかりです。清澄白河、神楽坂、恵比寿。近年、このような場所で現代作家を扱うギャラリーが集まって運営されていますが、その情報も一目で分かります。

村上隆や奈良美智と関係が深い小山登美夫ギャラリー。favoriteに掲載されているギャラリーとしては代表格とも言えるギャラリーです。その運営を行っている小山登美夫さんは著書『現代アートビジネス』でfavoriteのギャラリーの掲載数が100くらいに増えていかないかなぁ(そんな口調ではなかったですが)と語っています。ギャラリー立ち上げ前に、武者修行を兼ねて渡米。ニューヨークでギャラリーガイドを片手にかたっぱしからギャラリー巡った小山さん。小さなものから大きなものまで。その画廊の数の多さ、扱う作品の多様さに驚きます。肖像画のみでも成り立っているギャラリー。そこまで巡ることで、以下のようなことに気がつきます。

 考えてみれば、「よい作品」だけが売れるというのもおかしな話です。アート以外の分野の売買でも、よい品物が売れるわけではありません。安いものや粗悪なものだって買う人がいますし、売れるわけです。そう考えれば、どんな作品でも何らかの理由で売れるし、またそれが現実なのです。
 「よい作品なのに売れない」というアート関係者は多いですが、「よい/悪い」「好き/嫌い」と「売れる/売れない」はまったく別な話なのです。つまり、どんな作品でも、交換が成り立てばマーケットができ、お金の流れが生まれる。この認識ができたことがアメリカ旅行での一番の収穫でした。36頁。


favoriteはこの驚きのお供だったニューヨークのギャラリーガイドと重ね合わされているように思います。ちなみに2008年7-8月号の掲載ギャラリー数は36。ニューヨークほど多様ではないかもしれませんが、ひとまず、favorite片手に東京のギャラリーをかたっぱしから巡ってみる。好きなもの、嫌いなもの、面白いもの、つまらないもの…色んな表現に出会う。それが自分にとって「よい」作品に出会える糸口になるかもしれません。

(SR)

現代アートビジネス (アスキー新書 61) (アスキー新書 61)現代アートビジネス (アスキー新書 61) (アスキー新書 61)
(2008/04/10)
小山 登美夫

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文化マップコンテスト(台湾・2008)

「自分の故郷を描きましょう―文化観光マップコンテスト」は台湾の文化建設委員会が2007年12月3日から2008年2月29日まで行っていたキャンペーンで、台湾の368の自治体を対象とする、誰でも参加できる活動です。
ダウンロードフリーの地図に、自分ならではの文化マップを書きこむことによって、故郷への想いを深めるのがキャンペーンの目標。各自治体から一枚の優秀作品(賞金2万台湾ドル)と四枚の佳作作品(賞金1千台湾ドル)が選ばれ、受賞した地図は計1800枚にも上りました。優秀作品はマップコンテストのホームページに掲載されており、各地方自治体につき少なくとも一つの文化観光ルートを見ることができます。
 キャンペーンのホームページにはコンテストの開催目的、応募方法などが書かれています。面白いのは台湾368地方自治体の地図を自由にダウンロードできるということ。サイトの台湾地図で自分が住んでいるところをクリックすると、家の近くの地図を見ることができます。 
080603_pictci1.jpg例えば、私の実家の空白地図(台湾・台北市・大同区)

人々に紹介したい場所をこの地図に書き込んで、自分ならではの文化マップを作れます。キャンペーンで集まった地域情報満載の地図はウェブ・サイトで紹介されています。地図をダウンロードする時と同じようにホームページ上の台湾地図をクリックすると、各地の文化マップを見ることができます。(CI)
080603_pictci.jpg080603_pictci2.jpg080603_pictci3.jpg

INDEX(ドイツ)

kadai03_080516trpict1.jpg kadai03_080516trpict2.jpg

INDEXはベルリン・ミッテ地区で開催中の展覧会一覧を掲載しているフライヤーです。掲載している展示スペースにて無料で配布されています。大きさ、情報量とも使い勝手がいいのが特徴。年4回発行されます。

写真のように、広げるとA4裏表3枚分の紙面に70前後もの施設の展覧会情報がつまっているのですが、折りたたむと手のひらサイズ。持ち歩くにもちょうど良く、カラー地図は見やすいです。施設はギャラリー(赤)、美術館・コレクション(青)、その他の展示会場(緑)に色分けして記載しています。これくらいの大きさならギャラリーやカフェの店頭にも置きやすいですね。毎回表紙は変わりますが、INDEXのロゴがあるので一目でそれと分かります。ちなみに最近の表紙写真はwebサイトで見ることが出来ます。写真家の個性が出ていてこれを見るだけでも楽しい。

webサイトはシンプルなつくりで施設名、アーティスト名別の写真入りリストを見ることが出来、キーワードで展覧会場を検索することも可能です。ただしwebサイトでは地図による検索は出来ないようなので、はじめてベルリンのギャラリーを訪れる方は、INDEXのPDFファイルをダウンロードして地図を見ながら探検するのがおすすめです。近くのギャラリーもついでに見てみたら思わぬ発見があるかもしれません。(TR)

→ リンクに追加しました。

小金井てくてくマップ

「桜と水と緑のまち 小金井てくてくマップ」は小金井市内で配布されている散歩マップです。8面に広がる大きなサイズのマップです。この大きさ、よっぽどの観光地でもなかなか見かけません。たとえばマップ中の小金井公園の大きさはipod nano2個分の大きさです(余計にわかりにくい?)。

なぜ大きいのか。片面は見所が写真つきで紹介されていますが、もう片面は小金井市全域の地図になっています。普通はエリアごとだったり、名所だけ切り取ったりするものですが、全部載せてしまっています。どおりで大きくなるわけです…。

その理由はこのマップのもうひとつの特徴、小金井市を縦横無尽に歩ける11のルートが紹介されていることにあります。うねうねぐるぐると地図の上を走った11の散歩コース。全域の地図が必要だったことがよくわかります。

てくてく1 てくてく2 てくてく3

ルート上にはときどき吹き出しがあります。「かわった名前のハンカチノキがある」「車の通行に注意」「公園内にベンチ多数あり」…など純粋な散歩に役立つ情報です。新緑の5月。マップ片手にてくてくと小金井散歩してみるのもいいかもしれません。マップには「歩き疲れたら使ってね。」とCoCoバスも紹介されています。(SR)
 
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