このブログは「小金井発!芸術文化を書くこと/伝えること講座」運営の一環として、東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究室小金井プロジェクトチームによって運営されています。
ここではプロジェクトメンバーが見つけた「芸術文化を書くこと/伝えること」の情報を収集&発信していきます!
フリーペーパーやウェブサイト、文献の紹介。公募の執筆情報やレクチャーなど「書く場所」情報。もちろん講座の様子も…
プロジェクト内だけで留めておくにはもったいない!そんなもったいない精神に支えられ、ほぼ毎日更新中です!!
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『クラス・ルーヴル』

お世辞にも進学校とは言えない、パリの下町にある公立高校。そこの1年生が、ルーヴル美術館の全面的な協力を得て学んでいく1年間を追っていった1時間のドキュメンタリー映画が『クラス・ルーヴル』です。

自ら履修選択したはずの生徒たちですが、ルーヴルの本物の美術品に触れても説明を聞いても最初は殆んど興味が持てません。そんな彼らに、どんなアプローチが行なわれ、それに対して彼らはどんな風に反応していくのでしょうか。そんな彼らの表情をカメラは丹念に追っていきます。

時にはケンカもし、先生に叱られ、議論し、認められ、段々と目の輝きが変わっていく彼らを見ていると、興味の無い人に芸術を伝えていくことの難しさや素晴らしさを実感します。手間をかければ、子どもは必ず成長していくということも。

この映画、実はDNPミュージアム・ラボの中の「土曜シネマ」という企画で、月に一度上演しています。完全予約制なので事前申し込みが必要ですが、無料で観られるのも嬉しいですね。企業メセナとしても○。

1年間の集大成として、家族や友人を招いた夜に、一番好きな作品を自ら解説していく彼ら。教わったこと、自分で調べたこと、自分が感動したその思いを、何とかして自分の周りの人に伝えようと、彼らは一生懸命に語るべき言葉を探し、舞台に立ちます。うまくできてもできなくても、その姿は非常に印象的で、「母ごころ」のスイッチを押された私は、ちょっとウルウルしてしまいました。

9月までの上演予定です。お見逃し無く!(IS)
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講座ノート(第1回)を更新しました!

タイトルの更新情報をお伝えする前に、
少しだけ、第2回講座の様子のご報告を。

書くための調査としてのインタヴュー。
先週末に開催された2回目の講座テーマでした。
インタヴューの意義や問題点を歴史的に見ていくことから、
現場での具体的な対処法まで。経験談や実践を交えながら講座では、
インタヴューの難しさと共に、その面白さも知ることのできる回となりました。
近日、講座レポートはアップ予定です。

さて、本題です。

講座ではレポートの他に、
講座の様子を「書いて/伝える」試みとして、
講座ノートを作成しています。

本日、初回の講座ノートを更新しました。
http://koganeikakukoto.blog70.fc2.com/blog-category-13.html講座ノート

毎回の配布資料となっている講座ノートでは、
以下の3ステップの作業ができるようになっています。

1)講座を聞きながら、自由なスペースにメモを取っていきます。
2)メモを材料に、講座のポイントを5つ挙げてみます。
3)ポイントを材料に、講座を一言で表現してみます。

ウェブサイトでは「ポイント」と「一言まとめ」を公開しています。
講師から受講生へ伝えられ、受講生を通じて書き残された言葉です。
それが、みなさんの「書くこと/伝えること」のきっかけとして、
伝わっていけば…もはや言うことなしです。

今後も毎回、更新していきます。
どうぞ、お役立てください! 
(SR)

北沢音楽祭

梅雨が鬱陶しいですね。でも梅雨が明けたら夏です!でも今年の夏は、大型野外フェス、全部行くのを断念しました…。残念、それならば、ということで、地域で楽しくやっている音楽祭をご紹介したいと思います。もちろん、ついでに伝えることも。


いま下北沢駅をおりると、こんな感じの笑顔が空を舞っています。
080626写真1
【写真1】


色違いバージョン。
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【写真2】


先日もこのブログで世田谷区の文学賞のことをお知らせしましたが、このフラッグは7月2日から6日まで世田谷区北沢で行われる、第18回北沢音楽祭のものです。


北沢音楽祭は、もともとはタウンホールの音楽祭として始まったそうです。でもそこから、もっと地域を巻き込んだ、大人も子どもも楽しめるという目標をもった音楽祭へと変化してきました。いまでは下北沢にいっぱいあるライブハウスと協力して、一週間の音楽祭が行われるようになっています。

なんともいいなあと思うのは、この音楽祭が単発のイベントに終わらずに、地域の人たちのコミュニケーションのきっかけになることを望まれている、というところです。そうやって芸術文化が地域に育まれていくんでしょうね。


先週から、北沢音楽祭のパンフレットの配布が始まったので、先日もらいに行ってきました。世田谷区の北沢支所まで。

080626写真3
【写真3】

北沢支所でもらってきたパンフレットやフリーペーパーの数々。
なかなかカラフル。

一番手前の笑顔が北沢音楽祭のパンフレットです。
片面が地図になっていまして、

080626写真4
【写真4】

もう片面は音楽祭のスケジュールが載っています。

この地図、音楽祭の会場と、ランドスケープになるお店以外はほぼ白地図なので、自分で気に入ったスポットやお店を書き込んでいって、音楽祭の思い出地図にしてもいいですよね。


さて、あたしがこんな情報をどこから手に入れたかというと、財団法人世田谷トラストまちづくりのメールマガジンからなのです。世田谷区民じゃなくても配信してもらえます。上でご紹介したパンフレットやフリーペーパーも、ほとんどはここが発行しているもの。

この財団もけっこうおもしろそうな活動をいっぱいしているので、また情報がたまり次第ご紹介していきたいと思いますが、最後に一つだけ。

080626写真5
【写真5】

(c)財団法人世田谷トラストまちづくり


財団のマスコット、ヤモリのモリモリ。

かわいい。(AT)

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インタビューマガジン「Personup」

 前回の講座ではインタビューが取り上げられましたね。このブログでも以前美術関係者へのインタビューが読めるカルチャーパワーをご紹介しました。
他にもインタビューを専門的に扱っているサイトは無いだろうか、と見たところ、インタビューマガジンPersonupに出会いました。様々な分野で活躍している「UP」な人々にインタビューを行うPersonup。アーティストからスポーツ選手まで、現在活躍中の人々のインタビューが満載です。

 サイトのコンセプトは「UPな人のUPな言葉」。時に100冊の本を読むよりも、1人の人の30文字の言葉を聞く方が意味深いHPより)、と感じる瞬間があるものです。そんな体験を届けようと構成されたインタビューは、「UPな人」の生き方をじっくり聞いていくので、じわじわと共感がわいてきます。また質問の答えだけでなく、インタビュイーの著書の引用も随所に織り込まれているので、「この人のこともっと知りたい」と思ったら引用文献を参考に、自分で一歩踏み込める仕組みになっています。

 現在Personupのホームページには15人の著名人のインタビューが掲載されています。第一回のインタビューでは、Personupのキャラクターをデザインしたイラストレーターの坂崎千春さん。suicaペンギンを描いた坂崎さんは絵本作家でもあり、絵本は「歌」のようにワンフレーズでこころを動かす表現の形と語っています。こちらも「書く」姿勢として参考になりますね。他にも沢山の著名人へのインタビューがその人の個性に合わせた形でつくられているので、リンクにある他のインタビューサイトと比較しながら見るのも面白いですよ。(TR)

リンクに追加しました。

地域雑誌を考える ~「小江戸ものがたり」の場合~

 先日、地域雑誌「谷根千」をご紹介しましたが(6月2日付記事参照)、今回ご紹介する「小江戸ものがたり」は、その「谷根千」に憧れ、参考にされたという編集長が、2001年から発刊している川越の地域誌です。

 編集長の藤井美登利さんは、もとは川越の出身ではなかったのですが、仕事を通じてかねてより歴史や古い建物に関心が高かったことから、観光で訪れた当地に魅了され、以後この地へ移住。外国人観光客の案内ボランティアや子育をしながら、川越のコミュニティになじみ、この地域のことを学んでいかれました。そして、2001年に「小江戸ものがたり」を創刊。暮らしの中の町の記憶をのこすこと、地域の良さを再発見することを軸に、編集をされています(2008年6月現在、11号(2007年秋冬号)まで発刊)。
 雑誌の発刊のみならず、編集元の川越むかし工房では、川越のまち案内イベントなどを実施。着物を着て、川越はじめ埼玉県内を散歩する企画もあります。藤井さんのお話しでは、着物の似合う町並みに、東京の忘れ物をみつけ、日本を再発見をさせてくれる町として、川越を「好き」になられたそうです。着物を着ることも、洋装一辺倒になった私たちの暮らしを見直してもらいたいという思いから、毎月1回「川越きもの散歩」を開催されています。今年3月には、県内の織物を紹介した小冊子「埼玉きもの散歩 2008*spring」も発刊されました(写真・「小江戸ものがたり」は04年のもの)。

 地域の魅力を発見し、伝えていくモチベーション。それは、そこに住む期間の長さだけでなく、どれだけその地域を「好き」になるか、その気持ちによるところが大きいように、以前、市内スカラ座(川越の名所の一つです!)で藤井さんのお話しを聞いていて思いました。これから地域の芸術文化を発信していくみなさんも、たくさん「まち」を好きになって、書くこと伝えていくことにつなげていくと同時に、まちを元気にしていくきっかけにもなるといいですよね!(YA)

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※本記事作成にあたり、藤井美登利さんにはメールでの取材に快く応じていただきました。ありがとうございました。この場を借りて、お礼申し上げます。

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フリーペーパーのプロデュース―演劇フリーペーパーconfetti(カンフェティ)の場合―

芸術の魅力を伝えるために、例えばフリーペーパーを発行しよう!と思ったとき・・・芸術の魅力を文章に書いて表現することに加えて、伝えるためにどんなフリーペーパーの誌面を作っていくかも、考えていく必要があります。


confetti(カンフェティ)という演劇フリーペーパーがあります。

読んでみるにはこちら(以前紹介したフリーペーパーナビのサイトです)

発行しているのは、芸術団体のサポート・プロデュースを行なっているロングランプランニング株式会社。公演を見に来てもらうための事前の広報をサポートする一環として、confettiを発行しています。フリーペーパーで広報→ウェブサイトへのアクセスにつなげて、チケット販売を促進する仕組みです。

チケットビジネスのフリーペーパーには、ビジネスならではの工夫が随所に見られます。そうした工夫はノン・ビジネスのフリーペーパーを発行する上でも、とても参考になります。


●工夫その1:広告の使い方

フリーペーパーなので無料配布、発行資金の基本は広告収入です。confettiの場合、表紙から裏表紙、ページの下の1行ラインまで、30頁強の誌面の大半が広告枠です。confettiの目的の一つは、広告枠というかたちで、多くの人に公演について知らせることができる場所を提供することにあります誌上で紹介される公演情報も、基本的には広告料を払って掲載されています。

加えて、芸術団体サポートカンパニーとして、こんな工夫もしています。

・公演終了後のチケット収入での後払いOK

・公演前に相当金額分のチケットによる支払いOK

・他のサービスを利用している団体には無料掲載できるミニ枠も用意


●工夫その2:読ませる編集

いくら広告収入中心とはいえ、単なる広告の寄せ集めではチラシの束と変わりません。あくまで演劇フリーペーパーとして、「読ませる」工夫があちこちにされています。

・広告の種類を選ぶ

演劇の公演案内はもちろんですが、それ以外の広告も、チケット取扱業者やスタジオ、俳優養成所など、演劇に関係するもののみ。広告が多くても「演劇フリーペーパー」というトーンが崩れないように編集しています。

・ところどころにコラムやインタビューも挟む

広告掲載した公演に出演する俳優さんのインタビューや、鑑賞にまつわるコラム記事もあります。広告という場所を提供するだけでなく、confetti編集者の言葉でも、演劇の魅力を伝えています

・目次をつける

意外と重要!? 開いた1ページ目に目次があると、一気にちゃんと雑誌っぽくなります。掲載する情報をどんな順番に並べるか・・・そこにも編集者の工夫を出せます。


●工夫その3:置き場所

劇場やチケット販売所に置いているのはもちろんですが、劇場にいかない人も手に取れてきっかけになるようにという思いから、いろんなところに置いています。

・駅

それもなかなか劇場にいけないサラリーマンも多そうな、新橋、飯田橋、新宿、六本木・・

・食事どころ

カフェ、飲み屋、レストラン

・その他

美容院に洋服やさん、CDショップに専門学校など

置き方も、専用ラックの設置からレジの横に平置きまで、先方の事情に合わせて様々です。

ロングランプランニング株式会社がサポートしているのは小劇場で活動する劇団が中心です。作品作りの傍らで役者はじめスタッフ自身が、広報やチケット販売を考えるのは結構大変です。それをまとめてサポートして、演劇を盛り上げよう!というのがconfettiのコンセプトだそうです。


文章のテーマはもちろんですが、フリーペーパーのコンセプトも、考え始めると奥が深いですね。(NM)

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南方インターネット新聞(南方電子報・台湾)

今台湾でネット新聞がすごく流行っているように思います。様々な種類のネット新聞の中で、最も古いのは「南方電子報」です。1995年に創立され、創立者は自分の活動拠点である高雄(台湾の南の都市)のプロ作家の文章を募集して、ウェブサイトで公開していました。「南方電子報」の目標はコマーシャリズムが勢いを増す中で発声しにくい人の声をインターネットの世界に伝えること。当時の台湾にこのようなウェブサイトはなかったので、だんだん知名度が上がってきました。

さらに読者の要求に応じて、メール形式のニュースレターも始まりました。また、社会運動をやっているグループに関するニュースは、以前は紙媒体の新聞からウェブサイトに転載されていましたが、「南方電子報」の知名度が高くなるにつれ、このような団体が自らグループの情報を「南方電子報」に送るようになりました。

 2001年から、「南方電子報」の形式は変化していきます。読者からの投稿文章がサイトの中心的な内容になったのです。このウェブサイトを見ている人々は自分でも記事を書き始め、ウェブサイトへ投稿するようになりました。現在このサイトには、社会運動、まちづくり、環境保護、文学文化、マイノリティに関するものなど、様々な分野の文章が寄せられています。今や「南方電子報」は情報の発信の場所というより、情報の交換の場所といってもいいでしょう。もちろんプロ作家の文章が中心的な内容を占めていた初期の「南方電子報」の方が今より質が高かったのは確かです。しかし、一般の人々にとって自分自身の言葉で発声できる場所ができたことは、社会にとって大きな意義がある活動といえるでしょう。現在台湾では「南方電子報」のようなウェブサイトやブログが沢山あるので、「南方電子報」の影響力は弱くなっています。とはいえ、初めてマイノリティが声を出せる場所を提供したウェブサイトとして「南方電子報」の意義は大きいでしょう。(CI)

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締め切り間近! アートをみるプロ養成合宿(ARCUS)

 ARCUSといえば茨城県のアーティスト・イン・レジデンスとして有名ですが、今回はそのARCUSで行われている「アートをみるプロ養成合宿」をご紹介します。

 アートについて「書いたり、伝えたり」するためには、「アートをみるプロ」になる必要もあるのかも。
現在、第2回合宿の参加者募集中のこの事業、第1回のテーマはずばり『アートの書き手養成合宿』でした。“同時代のアーティストやアート動向について、10年先、100年先の読者にも届くような文章(アーカイブより)”の書き手を生み出すべく開催された第一回に引き続き、第2回のテーマは『アートとお金』だそうです。アートの知識や文章作成のスキルは身につかないけど、実践的なトレーニングを目論見ます、と公言しているこの取り組み、小手先だけの技術に物足りなさを感じている方々にはオススメの強化合宿になるのでは。

 そもそもなぜ「講座」ではなく「合宿」なのか?この事業は「教える・教えられる」という一方通行のやりとりではなく、講師も含めた参加者の語りを通してみんなで何かをつくりあげていく感覚を大切にしているようです。私たちの「書くこと・伝えること講座」も、受講生のみなさんやブログをご覧になっているみなさんとのやり取りを大切にしたい、と目指している点では同じ姿勢。そして、私たちの講座と違うところは、「アートをみるプロ養成合宿」では、寝食を共にすることによってひとつのテーマに対してじっくりたっぷり、ムキになって取り組めるということ。あわただしい現代社会においては、初対面の人と、十分な時間をかけて語ることも中々難しくなってきているのではないかと思います。アートの枠内だけでなく、アートを手がかりに世の中のこと、自分自身のことを考えるきっかけとして、「アートをみるプロ養成合宿」に参加してみては?参加申し込みは6/20締め切り!興味のある方はおはやめに!



   アートを見るプロ養成合宿 テーマ「アートとお金」

        日時:2008年6月28日(土)〜29日(日)
        参加費:3,000円(2日目の朝食付き)
        公式HP()、参加申し込みフォーム(

        講師:新川 貴詩
        ご意見番:深瀬 鋭一郎
        プログラムキュレーター:五十嵐 純、小野 由姫
        


 

第1回レポート、アップしました!

先週(6日)から始まった講座ですが、
毎回担当者を決めて受講生による講座レポートが作成されます。
「書くこと/伝えること講座」ですので、書くだけでなく、
伝えるため、ウェブでも公開していきます。

本日、講座第1回のレポートがアップされました。
http://koganeikakukoto.blog70.fc2.com/blog-entry-20.html

レポートを通じて、講座の様子や内容を
受講されていない方へもお伝えしていきます。
(受講生の方へは記憶を呼び起こすきっかけにどうぞ)

レポート以外でも講座のこと、お伝えしていきますが、
それは、追々…ご期待ください。

今週末は講座2回目。あっという間の2週間でしたが、
講座の様子、これからもブログで随時お伝えしていきます。(SR)

登竜門 日本最大のコンペ情報(公募、コンテスト、アワード)ポータルサイト

 昨日に続いて公募情報のご紹介、しかも1つの公募情報ではなくて、様々なジャンル、形態のコンペの中から自分にぴったりのコンペ情報を探せるポータルサイト「登竜門」をご紹介します。

 「登竜門」はその名の通りプロへの登竜門となるコンペ情報とその結果を伝えるポータルサイト
1997年から始まったウェブサイト「Japan Design Net」内のコンペ情報コーナーが「登竜門」として独立し、現在では毎週月曜日更新、約30件の情報を追加、年間では約1,500件ものコンペ情報を紹介しています。更新情報や関連情報を伝えるメルマガ「COMPE WEEKLY」も配信中。コンペ優秀者ギャラリーではJapan Design Net 主催のコンペの入賞者作品を紹介しています。気になる結果コーナーでは、国内外のコンペの模様と入賞者作品の一部を見ることが出来ます。

 様々なジャンルのコンペ情報が集まっていますが「書くこと・伝えること講座」を受講されている皆さんには「文芸・コピー・論文」情報が役立つのではないでしょうか。主催団体もテーマも実に様々。これだけ情報が蓄積されていたら、今後の執筆活動に目標持って挑めるし、スケジュールも立てやすくなるかも知れません。
どこか発表の場を探したいときは「登竜門」をのぞいてみてはいかがでしょう。(TR)
 
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第28回世田谷文学賞、世田谷区芸術アワード“飛翔”2008

以前文京区の文学賞をご紹介しましたが、今回は世田谷区の取り組みを二つご紹介します。

一つ目は第28回世田谷文学賞。(募集期間:8月1日(金)~8月31日(日)必着
応募資格は世田谷区および区と縁組協定を結ぶ群馬県川場村在住・在勤・在学者、世田谷文学館友の会会員(区外在住者も可)です。賞は「詩・短歌・俳句・川柳」、「随筆・童話」、「小説・シナリオ」の三部門があり、上位入賞作品は「文芸せたがや」第28号に選考委員の選評とともに掲載されます。また一席、二席の作品には賞金もでます。
委員の一人、芥川賞作家の三田誠広さんは連載世田谷文学賞の特徴として、選考委員も区民から選ぶこと、受賞者からプロが誕生していること、世田谷文学館という施設があることをあげています。
書く楽しみを味わえる文学賞、みなさんもこの夏挑戦してみてはいかがでしょう。
詳しい応募方法は世田谷文学館のHPをご覧ください。


二つ目は世田谷区芸術アワード”飛翔”。
応募期間 9月14日(日)~9月20日(土) 
※文学部門のみ、8月1日(金)~8月31日(日)

こちらは若手芸術家の育成を目指して今年創設されたばかりの事業で、受賞者には、翌2009年度の発表に向けて創作支援金50万円がおくられ、世田谷区およびせたがや文化財団によって作品発表を支援されます。若手育成ということで、応募資格には年齢制限(15歳から30歳まで)や、受賞した場合、翌2009年度内に区内施設などで発表できる、といった制限があります。世田谷区内に活動施設を構え、文化・芸術の創造・創作活動を継続的に行っている人であれば区外在住者でも応募可能です。
募集部門は【舞台芸術部門】(現代演劇、現代舞踊の企画)、【美術部門】(現代美術分野の平面作品(絵画、版画、写真など)、立体作品(彫刻など))、【文学部門】(未発表オリジナルの小説)、【音楽部門】(クラッシックまたは邦楽による演奏会の企画)、【生活デザイン部門】(”世田谷のデザイン”をテーマにした「世田谷をよくするデザイン活動」の企画)と幅広くあります。中でもユニークな【生活デザイン部門】、外部審査員として佐藤 卓さん(デザイナー)や桐山登士樹さん(デザインディレクター)が作品を見るそうです。他の部門についても、世田谷区内の文化施設がそれぞれの専門知識を生かして作品を評価できるようになっています。
来年こそは作品発表を!という熱い想いをもっている方にオススメ。
詳しい募集要項は世田谷区HPをご覧ください。


Woofoo.net

実は、だいぶ以前から気になっていた記事募集サイトがあります。
ずっとこのブログに掲載していいかどうか若干迷っていたのですが、せっかくなのでご紹介したいと思います。Woofoo.netです。

なぜあたしが掲載を迷ったかというと、このサイトが伍福星ネットワークというベンチャー企業が運営している営利目的のサイトだからです。
ユーザーがWoofoo.netにサインインして記事や作品を投稿すると、それを伍福星ネットワークと契約している企業が閲覧し、利用できそうなものを購入する、というシステムでユーザーに利益が発生するようになっています。
登録は氏名、メールアドレスと職業の入力だけで完了しますが、ウェブ上ということは、運営している会社も含め、取引する相手の姿がまったく見えません。
その中のやり取りで利益が発生するということは、さすがに「気軽に投稿してみてね!」という話ではないな、と思ったわけです。


ただ、そういうリスキー(?)な点を踏まえた上でも、

・ メールアドレスは公開しないことも可能なので、プライバシーはかなり守られる
・ カテゴリの中であれば自分の書きたい記事が書ける
・ きっといろいろな人に見てもらえる
・ しかも報酬が発生する(かも)

という利点がこのサイトにはあります。
やっぱり書きたい人には書く場所が必要だし、それをある一定数の人が読んでくれるというのも大切なことですよね。


ちなみに、記事のカテゴリはユーザー登録をしないと見ることができません。
「芸術文化」や「アート」というカテゴリは残念ながらありません。
が、参考までに、芸術文化に関係のあるところだけざっと挙げてみると、「映画、小説・エッセイ、音楽、写真・絵画」などがあります。
ユーザーはこれらのカテゴリを指定した上で、自分の書きたいことを書いて投稿すればOK。

上手につきあえば、きっと「書くこと/伝えること」のいい練習スペースになる、はず。(AT)

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地域紙『わがまち雑司が谷』

今回ご紹介するのは1989から発行されている豊島区雑司が谷のまちの様子を伝えるタウン誌『わがまち雑司が谷』。豊島区に住む人々が、雑司が谷というまちやそこでの生活について記事を書いています。(たまに他の地域からの投稿もあるようです。)
表紙の写真は毎回、雑司が谷地区の味のある風景を使用。歴史的に価値のある建造物の写真が掲載されることもあれば、何気ない地域の日常を取り上げた写真が載ることもあります。今回ご紹介した第45号の表紙は雑司が谷商友会二丁目商店街の様子で、ビールケースの上に並べられた商品店先から界隈の雰囲気が伝わってきます。
200806120034000.jpg
 巻末の「人物探訪」コーナーでは、地域で活躍する方々を取材し、彼らの言葉が掲載されています。
どんな人が住んでいるのか、地道に取材を続けていくことで、まちの顔が見えてくる面白さがあります。イベント情報や批評ではなく、些細だけれど暖かな日常を伝えている『わがまち雑司が谷』。読者が使って便利な情報を伝えるのも重要ですが、まちへの想いが詰まったタウン誌というのもひとつのあり方ではないでしょうか。ただし自己満足で終わってしまわないように注意は必要ですが...。

 『わがまち雑司が谷』の発行人は雑司が谷在住の前島郁子さん。この地で生まれ育った前島さんはタウン誌発行のほか、都指定有形文化財でもある雑司が谷旧宣教師館の保存活動や保育園開設にも活躍された女性です。私が『わがまち雑司が谷』と出会ったのも、前島さんご本人と旧宣教師館前で偶然出会い、お話をしたのがきっかけでした。タウン誌からまちの情報を得るのは勿論のこと、人の輪が広がるのも楽しみの一つですね。(TR)



 
 

講座が始まりました!

ブログが始まって、早くも2ヶ月が経とうとしています…が、ここで本題。
小金井発!芸術文化を書くこと/伝えること講座」が先週の金曜日から始まりました!
1
講座は全10回。最初3回のテーマは『言葉』を意識するです。
講師はジャーナリストの武田徹さん。タイトルは「書くことは、生きること」です。
自己紹介から始まり、インプット=調べることの大事さとその実践方法まで。2時間ぎっしり。
初回から(タイトルに負けじと)熱く充実した講座となりました。

講座の様子や内容をお伝えする、
受講生による講座レポートも近日アップ予定です!

「文の京文芸賞」-自治体が応援する「書くこと・伝えること」-

小金井では「芸術文化を書くこと/伝えること」というテーマを考えるにあたり、「講座」という方法を選びました。講座以外に、自治体が芸術文化を書くこと・伝えることを応援しようと思ったときの方法の一つとして、「文学賞の創設」が挙げられます。そうした文学賞の活動は、格好の書く機会でもあり、本ブログとしても気になるところです。

小金井市との共同研究として講座を運営している東京大学の本郷キャンパスは、文京区にあります。その文京区では、「文の京文芸賞」を創設・募集しています。

第4回応募要領はこちら(pdfファイル)

自作未発表の日本語文芸作品であれば、ジャンル・テーマは不問、応募資格の住所・年齢に関わらず応募できます。審査員は、いずれも文京区に在住、ゆかりのある奥本大三郎・加賀乙彦・沼野充義の三氏。区内に本社がある講談社の後援を得て、最優秀賞は講談社からの単行本出版と明記されているのも魅力的です。区内の専門家・企業の協力を得て、書くこと・伝えることを積極的に応援しようとする文京区の姿勢が、はっきりと打ち出されている文学賞です。
背景には、多くの高校・大学が区内に所在し、数多くの出版や印刷・製本業者が江戸、明治期以来の長い年月をかけて集積した文京区の、学びの土地・出版のまち・文化と教育のまちという自負があります。また、森鴎外・樋口一葉・夏目漱石をはじめ多くの文人が住んだ文京区は、文芸作品にも多く描かれてきました。ゆかりの文人は約200名を超えるそうです。

本ブログで強調したい!「文の京文芸賞」の最大のポイントは、分量も多い(400字詰原稿用紙150-300枚)代わりに、公募期間が長いということです。5月10日付の区報で応募要領が公開された第4回文の京文芸賞の〆切は、来年・2009年の4月30日(消印有効)。
公募情報を見て「書いてみようかな」と思い立った人が、調査を重ねて書き上げるのに必要な時間をたっぷりとってくれています。本講座の受講生の皆さんが、講座修了後に学んだことを活かして書き上げるのにも、十分な時間があります(笑)。

第1回の講座で回答していただいたアンケートの中に、「小説を書きたい」「自分史を書きたい」という目標を掲げている方が何人かいらっしゃいました。大作を書き上げるのは大変な作業ですが、そうして書き上げたものを伝える場として、自治体の文学賞という選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。(NM)

JAFNAのウェブサイト紹介

日本のフリーペーパー・フリーマガジンに関する団体として、「日本生活情報紙協会(JAFNA)」があります。

JAFNAは1998(平成10)年に発足した協会で、フリーペーパー・フリーマガジンについてのリサーチや情報発信、セミナー事業等を行っている団体です。情報誌「JAFNA通信」(隔月刊)や、国内のフリーペーパー・フリーマガジンを集大成したデータベース『日本のフリーペーパー2006』(書籍版/CD-ROM版)を発行しています。『日本のフリーペーパー2006』は、国内フリーペーパーの最新情報(2006年現在)を網羅したもので、全1,200紙誌のフリーペーパー情報が収録されています。


JAFNAの公式ウェブサイトにアクセスすると、「フリーペーパーの普及状況」「フリーペーパーの歴史」「フリーペーパーの種類」など、興味深いコンテンツを見ることができます。ちなみに、この「フリーペーパーの歴史」によれば、日本で現在確認されている最古のフリーペーパーは、「戦後昭和21年(1946年)に、中日新聞系販売店連合が愛知県一宮市で始めたミニコミ月刊紙13紙」とのことです。


ウェブサイトには、「あなたの知っているフリーペーパー大募集」というコーナーもありますので、ぜひアクセスしてみてはいかがでしょうか。

→ リンクに追加しました。



アーツマネジメント情報ネットワーク:arts management.net

arts management.netはドイツ発の情報発信サイトです。アーツマネジメント関連のイベント、シンポジウム、出版などの世界の最新動向が紹介されています。当サイトは1996年に開設され、現在、世界中から毎月25000人以上の利用者がアクセスしているそうです。中でもアメリカの利用者がもっとも多く全体の19.7%を占め、二位はドイツで9.3%、三位は台湾7.6%です1

このウェブサイトでは、常時更新されるアーツマネジメント情報(文章形式)のほかにも、「Education Directory」、「Books Directory」、「Conference Calendar」、「Web directory」などのコンテンツがあり、世界中の情報が掲載されています。いずれも使いやすいツールですが、グロバールな視野から見ると地域に偏りがあり、場所によっては情報が充実していないところもあるように思われます(少なくとも日本の情報は少ないです)。

arts management.netはウェブサイトに加え毎月定期的にニュースレターを発刊しており、購読は無料です。たとえば最新版五月号では「Arts and the City」というトピックを中心に下記のような内容となっています。


1. Development: Toronto updates Culture Plan

2. Research: Building civic engagement through the arts in 5 Australian

communities

3. Tools: Excerpts from The Community Cultural Planning Handbook

4. Background: Sheltering the Creative Mind

5. Portrait: Canberra Arts Marketing

6. Review: Creative Construct. Building for Culture and Creativity



 ニュースレターのアーカイブもありますので、バックナンバーのダウンロードも可能です。(HM)

1.arts management.netの統計による

6/25「広報誌・写真セミナー」

先日このブログでも紹介された「機関紙づくりブログ」。はてなのRSSリーダーに登録しています。新着記事に「広報誌・写真セミナー」の情報が掲載されていました。写真の撮り方から紙面への効果的な掲載方法までデジカメで行うことも非常に実践的なセミナーだと思います。以下、「機関紙づくりブログ」よりセミナー概要の転載です。(SR)
-------------------------------
■紙面の良し悪しは写真で決まる
 「広報紙・写真セミナー」
日 時:6月25日(水) 13:30~18:00
参加料:無料
会 場:品川インターシティA棟14F
主 催:第一資料印刷株式会社
後 援:富士ゼロックス株式会社
    富士フイルムグラフィックシステムズ株式会社
講 師:芝沼隆一氏 (元産経新聞編集局整理部長)
    富士フイルムイメージング株式会社
●お申し込みは、当社が運営しているオンデマンド印刷WEBサイト
『ガップリ!』より行えます。

artscape

 美術館の展覧会情報はartscapeでチェックという方も多いのではないでしょうか?artscapeは2005年に開設10周年をむかえた月間100万アクセスを記録する大御所アート情報サイト。ネット元年と言われる1995年に開設された「Museum Information Japan (MIJ)」と、インターネット'96ワールドエキスポへの出展サイト「network museum & magazine project(nmp)」を統合して1998年にスタートしたのが現在のatscapeです。「読む」ための情報としての質はもとより、アートについて「書く」際にも大いに参考になるサイトですね。

 今では展覧会情報や用語集などを備えた「便利なサイト」、artscapeですが、2005年に刊行された『アートスケープ・クロニクル』によるとnmp時代には新しいメディアアート作品の発表の場としても機能していたようです(p.44)。当時生み出されたのはイギリスのグループ、e-2Container shipや日本の若手作家によるメイド・イン・トーキョーといった実験的なプロジェクト。artscape誕生秘話を詳しくご覧になりたい方はweb版『アートスケープ・クロニクル』をご参照ください。書籍としても販売していますが、webでもすべての内容を読むことができます。

 artscapeはアーカイブも充実しているので、11年前の6月はどんなことが話題になっていたのかもすぐに見ることができます。1997年6月の話題はインターコミュニケーション・センターのオープニング展について村田真氏が辛口批評を書いています。インタラクティヴ・アートの比較にたまごっちが登場するのが懐かしいですね。

 現在では取り上げられるテーマの幅も広がり、著作権から地域づくりまで旬の話題が満載です。2003年からはじまった1年の総まとめ的な記事は2008年には各ジャンルの批評家、ライター、作家など総勢25人によるアート・ヴュー2008へと進化。書き手のテンションの差はあれど、様々なアートシーンを一気に振り返ることのできる面白い企画だったので、今後も継続されることを期待してます。全国各地の学芸員の声が聞ける学芸員レポートも貴重な情報源。これらの情報が積もりにつもって、20年後30年後も過去の熱気を伝えるものになると思うと、なかなか壮大なプロジェクトです。

 ちなみに英語版もあり、日本語版とは違ったライターが違った切り口でアートシーンを紹介しています。以前このブログでとりあげた『METROPOLIS』と一緒に、外国のお友達に紹介してみては?(TR)

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文化マップコンテスト(台湾・2008)

「自分の故郷を描きましょう―文化観光マップコンテスト」は台湾の文化建設委員会が2007年12月3日から2008年2月29日まで行っていたキャンペーンで、台湾の368の自治体を対象とする、誰でも参加できる活動です。
ダウンロードフリーの地図に、自分ならではの文化マップを書きこむことによって、故郷への想いを深めるのがキャンペーンの目標。各自治体から一枚の優秀作品(賞金2万台湾ドル)と四枚の佳作作品(賞金1千台湾ドル)が選ばれ、受賞した地図は計1800枚にも上りました。優秀作品はマップコンテストのホームページに掲載されており、各地方自治体につき少なくとも一つの文化観光ルートを見ることができます。
 キャンペーンのホームページにはコンテストの開催目的、応募方法などが書かれています。面白いのは台湾368地方自治体の地図を自由にダウンロードできるということ。サイトの台湾地図で自分が住んでいるところをクリックすると、家の近くの地図を見ることができます。 
080603_pictci1.jpg例えば、私の実家の空白地図(台湾・台北市・大同区)

人々に紹介したい場所をこの地図に書き込んで、自分ならではの文化マップを作れます。キャンペーンで集まった地域情報満載の地図はウェブ・サイトで紹介されています。地図をダウンロードする時と同じようにホームページ上の台湾地図をクリックすると、各地の文化マップを見ることができます。(CI)
080603_pictci.jpg080603_pictci2.jpg080603_pictci3.jpg

地域雑誌を考える ~「谷根千」の場合~

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(写真1)朝倉彫塑館      (写真2)「谷根千」最新号とマップ

新学期の開始を控えた今年の春先、谷中散策をしました。朝倉彫塑館(写真1)や、銭湯を改装したギャラリー(SCAI THE BATH HOUSE)、スペース小倉屋など、古いまちなみとともに、あちこちにアートがギュッと凝縮されたステキなまちです。

以前からずっと気になっていながら、かの地に足を運ぶのは実は初めて。迷子にならないように・・・と日暮里駅で購入した地域雑誌『谷中・根津・千駄木(通称:谷根千)』(写真2)(※1)も、前々から知ってはいたものの、ちゃんと手にとったのは初めてでした。色紙の表紙がどことなく優しくて、A5判64ページには、版面いっぱいに盛り沢山の地域情報が掲載されています。

今回紹介する図書、『「谷根千」の冒険』(※2)は、地域雑誌「谷根千」の1984年創刊以降、7年間の記録をまとめた一冊で、創刊にまつわるエピソード、雑誌への思い、地域での活動の様子などが語られています。地域で雑誌をつくるということ、まちの魅力を引き出し伝えていくこと、そして続けること・・・など、読み手のアプローチによって、これから始まる小金井の講座のヒントになりそうなことがいくつも含まれているように思います。
中でも、「(近代の巨大化したメディア、画一的な週刊誌などを例に挙げて)私たちは情報の洪水の中でアップアップしながら・・・」、「本当に必要な情報とは何か」、「いま世になくて求められている本は何か」を考えたとき、「その一つが案外、地域の情報かもしれない」というくだり(54ページ)が印象的でした。そこに暮らす住民ならではの視点で、地域をあまねく取材し、自らの目で耳で得た情報を大事にしてきた、この雑誌の原点が見えてきます。(※3)(YA)

(※1)やねせんネットHP

(※2)アマゾン紹介ページ 

(※3)本誌は、残念ながら2009年春での廃刊が発表されています(2007年)。残りは5号。ぜひ本屋さんなどでチェックを!

「谷根千」の冒険 (ちくま文庫)「谷根千」の冒険 (ちくま文庫)
(2002/05)
森 まゆみ

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『べてるの家の「非」援助論』 浦河べてるの家 医学書院 2002年6月 東京

申し訳ないけれど、いわゆる典型的な「過疎の町」といえる北海道浦河。そこに精神障がい者の回復者クラブができた当初、住民は心配した。案の定、暴力・破壊行為、無銭飲食などで、連日の様にパトカーや救急車、消防車が駆けつける始末。しかし、それから25年。いつの間にかそのクラブは、社会福祉法人と有限会社から構成される、とても大きな共同体となり、精神障がいを抱えた人150人が住み、多種多様な活動を展開するようになった。そして今や年商1億円、年間見学者は2,000人を数え、過疎の町を支える一大地場産業となっている。それが、浦河べてるの家


『べてるの家の「非」援助論』では、その成功の秘密が余すところ無く書かれている。「悩みや苦労を取り戻そう」「安心してサボれる会社作り」など、そこにはユニークな理念やキャッチフレーズが満載されているのだが、その中でもキーワードとなるのが、言葉による表現だ。


「精神障がい害」とは、自己が他者の言葉で定義されてしまい、言葉を、自ら語る事を封じられた人々であると思い至ったソーシャルワーカーや精神科医、そして当事者たち。そこで長年試行錯誤を繰り返し、今では徹底的に当事者たちが、語り、書くようになっている。例えば「三度の飯よりミーティング」。「話し合う」ということは、お互いに支えあい、表現することの危機を乗り越える、大切な場であると考えられ、べてるの家では1ヶ月に100回ものミーティングが開かれている。


また、世間一般では忌むべき症状とされている幻覚妄想。普通なら一刻も早く薬の力で封じ込めなければと考えるところ、べてるでは、親しみを込めて「幻聴さん」と呼び、本人の友人であるかのように扱う。当事者はどんな幻聴さんがいるかを詳細に語り、様々なエピソードを披露する。そればかりか、奇想天外でユニークなものは年に一度の「幻覚&妄想大会」に出品され、表彰される。グランプリ受賞者は北海道新聞で記事にもなり、名誉も賞品も手にすることができる。


そして、「当事者研究」。例えば、感情のコントロールを失って暴力・破壊行為に及ぶ当事者が、自分のその状態を「爆発」と名付けて研究する。その内容は、研究の背景から目的、方法と続き、徐々に爆発のメカニズムが明らかにされ、結論として「爆発の有効活用」までを導き出す、本格的な研究論文である。もちろんそれを発表する機会も用意され、外部講演会などで発表することも多い。その様に、爆発してしまうという「辛さ」を外在化し、自己を再定義する試みは、言語を用いて理論だてた研究にすることで、普遍化される。社会に役立つ研究となるのである。

こうして、「語ることから回復が始まる」という伝統により、数冊の本や20本ものビデオを出版したべてるの家では、最初に始めた日高昆布の販売も併せて、全国各地で講演会を行なっている。入院しながら講演する当事者もいる。その数、年間100回以上。3日に1度は日本のどこかで、メンバー達の語りを聞くことができる。そんな講演に出かけて彼らの声に耳を傾け、私はこの本を読んだ。

小金井市立図書館には無いようだが、彼らの「語る事を取り戻す」歩みと、その苦労の道程で毎日生み出される言葉という宝を、良かったらあなたもぜひ。(IS)

べてるの家の「非」援助論―そのままでいいと思えるための25章 (シリーズ・ケアをひらく)べてるの家の「非」援助論―そのままでいいと思えるための25章 (シリーズ・ケアをひらく)
(2002/05)
浦河べてるの家

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『 フリーペーパーコレクション』

実は以前から欲しいなと思っていた本があって、なかなか買う機会をつかめないでいました。
でも小金井の講座のお手伝いを始めて、このブログに投稿をするようになったわたくし、とうとう
「あ、これブログのネタに使えるね!」
みたいなかなり軽いノリで買ってしまいました。

『フリーペーパーコレクション』です。
オールカラーで、いろいろなフリーペーパーの紹介をしている書籍です。
150ページくらいだからこの本自体も雑誌感覚。


この本にはでかい帯がついていて、
blog_080531_pict1at.jpgblog_080531_pict2at.jpg
ちょっと写真が暗くて申し訳ないですが、帯にある通り、オールカラーで画像をたくさん入れることで、ひとつひとつのフリーペーパーを、デザインとかレイアウトがすぐれているという特徴から紹介している感じ。
もちろん、内容的に面白い、というのも多いです。
アマゾンに書かれている紹介文にもありますが、
実際、情報の見せ方という点で参考になるフリーペーパーがいっぱいです。

さいきんこの手の本って増えてきたな、と思うんですが、
この本の偉いところはその価格。2000円くらいです。
気軽に買える値段で充実した情報量ってすばらしいですよね。
別に回し者じゃないですが。

さて、講座は小金井発のメディアをつくることを目標にしている訳ですが、
視覚的に伝わりやすいメディアを通して、充実した芸術文化や小金井情報、発信していけるといいですね。

開講まであと少し。
とても楽しみになってきました!(AT)

フリーペーパーコレクションフリーペーパーコレクション
(2007/07)
不明

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