このブログは「小金井発!芸術文化を書くこと/伝えること講座」運営の一環として、東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究室小金井プロジェクトチームによって運営されています。
ここではプロジェクトメンバーが見つけた「芸術文化を書くこと/伝えること」の情報を収集&発信していきます!
フリーペーパーやウェブサイト、文献の紹介。公募の執筆情報やレクチャーなど「書く場所」情報。もちろん講座の様子も…
プロジェクト内だけで留めておくにはもったいない!そんなもったいない精神に支えられ、ほぼ毎日更新中です!!
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計画を原作にした小説?-愛媛県今治市の総合計画

「このブログは「小金井発!芸術文化を書くこと/伝えること講座」の一環として運営されていますが、その講座は(仮称)小金井市芸術文化振興計画策定プロセスの一環として行なわれているものです。」


・・・なーんて、何だか堅苦しい書き出しになってしまいました(汗)。自治体の計画というと、普通に暮らしている感覚ではちょっととっつきにくい文書と思われがちだし、実際にあまりフレンドリーでない体裁も多いです。


そんな計画のイメージを覆すべく!愛媛県今治市による総合計画のパンフレットでの試みについて、ご紹介します。数日前に各紙で報道されていたので、ご覧になった方もいるかと思いますが・・・


愛媛県今治市作成

総合計画を原作にした恋愛小説

「海の都の恋物語」


あらすじ:

2015年の今治市が舞台。オムニバス形式で、2015年の今治市が舞台。瀬戸内の島々を結ぶ渡海船の跡継ぎ竜二や、市の「職業体験」に都会から参加した純、子どものぜんそくで離島に移住してきた七海らが登場。地場産業のタオル製造やみかん農業などに挑戦しながら、元気をなくした港や街の新たな可能性を開拓し、それぞれの恋に出会う。
若者たちの奮闘が、ものづくり産業を盛り上げ、港を中心に市を活性化するという総合計画の「海響都市」構想と重なっていく。


総合計画は、2006年の市町村合併を機に、10年後を目標にして策定されました。そのパンフレット作成に当たり企画課の職員の方が、「従来型のパンフではわかりにくいし、おもしろくない」と、恋愛小説を思い付いたそうです。


制作に1年をかけた力作は、わかりやすい、面白いと評判だとか。どうやって「書く」か、「伝える」か、どうすれば「伝わる」か、書くこと伝えることの奥深さと可能性を感じます。残念ながらインターネット上で実際の小説を読むことはできないみたいですが・・・これだけ関心が集まっているんだもの、公開されないかしら??


ちなみに「原作」の計画はこちらです↓

今治市企画振興部企画課 今治市総合計画(H18-27)
「ゆとり彩りものづくり みんな奏でる海響都市いまばり」

※全国で唯一つ、海峡が真中にあるまち→「海響都市」
http://www.city.imabari.ehime.jp/kikaku/sougou/index.html
参考記事:
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/life/CO2008081501000153.html?partner=hi-ho
http://www.shikoku-np.co.jp/national/life_topic/article.aspx?id=20080815000064&ref=rss
http://mobile.shimotsuke.co.jp/news/domestic/life/news/20080815/37511
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TOUR OF OSAKA NETWORK MAP

しばらく続くと言いながら、だいぶ日数が経ってしまいました。大阪続編です。

国立国際美術館の塩田千春展。放射状に広がる赤い糸でつながれた無数の使い古された靴。泥で汚れたような巨大なドレス。びっしりと黒い糸で覆われた展示室には、その糸に囲まれるようにベッドがランダムに並ぶ。美術館の広い空間を使った圧倒的な展示でした。9月15日まで開催中。お近くまで行かれるならばぜひ。おすすめです。そして、その際はお隣のgraf bld.へも。

奈良美智とのAtoZcafe(プロジェクトは青森県弘前市、カフェは南青山)や横トリなど多方面で活動するgraf(*1)。拠点は大阪です。graf bld.はその多様な活動をそのまま表現するような、カフェやショップ、ギャラリーが入った5階建てのビル。古いビルを改装した、やや年季を感じさせる空間。窓の外には川を見下ろす涼しげな風景が広がっています。今回、ご紹介する「TOUR OF OSAKA NETWORK MAP」はここで見つけました。

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灰色の2つ折りの厚紙の表紙。タイトル。方角を指し示す鳥のデザイン。下のほうには「FASHION FOOD INTERIOR ART MEDICAL」の文字、この5つのカテゴリのお店の場所が分かる地図が折りたたまれて入っています。

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全体を開いてみると、縦長でけっこう大きなサイズです。表紙と対照的な薄い紙。全体に薄い色調。繊細なデザインですが、情報量はなかなかです。商業施設中心ですが、ミュージアムやギャラリー、診療所にドラックストア、郵便局や銀行などもカバーしています。

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マップは堂島ホテルとgraf(正式にはgraf:decorative mode no.3 design products.inc) の協同制作しとなっています。堂島ホテルは7月末に開催されたART OSAKA 2008(関西唯一の現代美術アートフェア)の会場となったところです。どちらも、営利活動を行いつつもアート領域へ積極的に関わっているという点で共通しています。

この事例を紹介するにあたって、ブログのカテゴリに「マップ」を追加しました。というのも、これまでマップはフリーペーパーのカテゴリで紹介してきましたが、このマップは100円、フリーではありませんでした。コンテンツさながら、100円でも安いと感じさせるデザイン。あえて周りの人に見えるように、マップを広げて、大阪の街を歩きたくなります。あ、だからサイズは大きめ…ではないですね。

大阪編、もう少し続くかもしれません。

(*1)「横浜トリエンナーレ特集:graf 豊嶋秀樹さんインタヴュー」2005年10月5日。
 http://www.tagboat.com/documents/events/hamatori/cat2/graf_/index.html

(SR)

Direct Contact vol.2|批評文、募集!

舞台批評の募集です。とはいえ、舞台上では音楽とダンスがぶつかり合う、いわゆる「舞台」という言葉から連想する試みとは違ったものが展開されるようです。詳しくは以下を。ブログより転載です。
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【今回のDCではReviewを募集します!】

秋山徹次「Lost Weekdays」×大橋可也&ダンサーズ「Black Swan」をめぐる批評文を募集します。舞台批評の言葉は、文芸批評、美術批評、映画批評などに比べまだまだ決定的な形式が存在せず、その分、さまざまな可能性に開かれている状態です。思いがけない角度から投げかける鮮烈な言葉こそ、舞台芸術を活性化する何よりのカンフル剤ではないか!と考えます。舞台批評のユニークな逸材を発掘したいということ、演奏表現、身体表現に言葉の表現者を衝突させたいということが、この企画に向けたぼくたちの思いです。奮ってご応募下さい!!

〈応募要項〉
・字数は4000字程度
・応募資格はとくにありません。雑誌に寄稿歴のある方もない方も、学生も社会人も問いません。すでに批評活動している方も歓迎します。
・企画の大谷と木村が厳正な審査の末、賞(賞金付き)を差し上げます。また、なんらかの掲載媒体を探して奔走するつもりです。
・批評文を寄稿する意志のある方は、招待致します。この件については、イベント当日までに応募先のメールアドレスにご連絡下さい。
・締め切りは、9/30。
・応募先は、info@space-tc.comまで。氏名、連絡先、批評文のタイトルを明記の上、本文をお送り下さい。

http://dcdc.exblog.jp/

山の上ギャラリー(大船)

いわゆるお盆休みも終わりですね。最近は、夏休みをずらしてとる人も多いようですが、皆さんはどちらかへお出かけになりましたか。
今日は、私のお出かけ録から、ちょっと素敵なギャラリーを紹介します。
大船にある「山の上ギャラリー」は、大船駅から少し奥まった坂道を登る、文字どおり山の上にある隠れ家的なギャラリーで、年に数回、現代作家の作品を企画展として展示しています。
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もとは鎌倉の酒屋さんだったという、古い商家を移築した建物は、都会ではなかなかお目にかかれない昔ながらのたたずまい。中に入ると木のにおいがほのかにして、昔の日本家屋は意外と天井が高かったことに気づかされます。ギャラリー仕様に改装された内装は、大きな窓ガラスから外の景色が入ってきて、とても開放的です。
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展示スペースは、床の間や一段高くした畳の上など、建物のよさを活かしながら、日常生活の目線が大事にされているように思いました。お邪魔したときは、ちょうど二人のアーティストによる木工の作品(椅子、テーブル、座卓など)と染付の作品(うつわ、酒器、皿など)の展示だったので、「アートなんだ!」と身構えるというよりは、「ああ、こういうのをうちでも使ってみたいな」という思いで楽しめました(実際、椅子には座らせていただくこともできました)。
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「アーティストと、そのアーティストの作品を『好き』と言ってくれる人とを、タイムリーに結びつけるのがギャラリーの役目だと思う」と、ギャラリースタッフの泉川さん。アーティストとの交渉や、好みにあわせたお客さんへのこまめな案内などつねに緊張感の連続だと話されていました。ゆったりとした空間の背景には、目には見えない大変な苦労があるのです。けれど、そうした努力によって、ギャラリーへのリピーターも多いそうです。
暑さと時間をしばし忘れて、木漏れ日の中で心地良い深呼吸のできるギャラリーでした。(YA)

たまにわ|アートを手の中に

「たまにわ」は宮城県内で配布されているフリーペーパーです。「仙台、宮城県内に暮らしながら制作活動を続けている作家たちの作品」が掲載されています。シンプルな表紙デザイン。妙に手になじむサイズだと思ったら、CDのブックレットと同じでした。

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今回入手したVOL.6には11の作品(制作年がすべて「2008年」のため新作?)が掲載されています。ページを開くと左には作家名やタイトル、サイズなど基本情報があり、右には作品画像があります。代表であり、宮城を拠点に活動しているアーティストのタノタイガ氏を中心にさまざまな表現に写真を通じて知ることができます。

アーティストが発行しているという点では(先日ブログで紹介した)表現場所としてメディアからつくってしまうzineと似ているとかもしれません。しかし、zineがメディア自体も表現であることに比べて、「たまにわ」は表現を多くの人々へ伝える(字義通り)メディアとしての役割を果たしている点で違いがあります。それはタイトルに込められたメッセージに表現されています。

「たまにわ(霊庭)」というタイトルは、それぞれの作家の世界観を一つの「庭(場所)」に集め、だれでもそっとのぞき込むことができることを意味しています。そして「たまには」アートも良いんじゃないですか?と、今日までアートに関心のなかった人のたちへの私たちからのメッセージでもあります。」

作家の世界観(=作品)を集め伝える場所であり、アート自体の魅力を伝える場所でもある。これは美術館やギャラリーと同じような機能ともいえるのではないでしょうか。東京と比べれば、直に作品へ接する機会は少ない宮城県。作品と出会うきっかけのひとつともなり得るのかもしれません。(もっとも、東京でも、より多様な出会いを得ることが必要とも言われていますが…参考

シンプルな構成で作品を掲載している「たまにわ」。協賛先は宮城県内の企業や大学、ギャラリーなど。酒屋さんから病院まで。さまざまな地元の協賛先に支えられ、発行部数は伸びています。最後の4頁にはこれら協賛先のロゴや名称に加えて、宮城県内のミュージアムやギャラリー、カフェマップも掲載されています。

「へぇ、こんな絵を描いている人がここにいるんだ」
「あそこにギャラリーがねぇ…え、カフェもあるんだ」
「あ、あそこがお金出してるんだ」

「たまにわ」をきっかけにこんな会話が交わされる。「ここ」や「あそこ」にある地元ならではの情報量。地元の支援に支えられ、地元拠点のアート活動を紹介するフリーペーパーだからこそ、アートに関心がない人も、地元というキーワードをきっかけにアートへつながる可能性があるのかもしれません。(SR)

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課題ルポ、更新③!

初回3回課題ルポも3本目の公開となりました。
まだ3本。しかし力作揃いの3本を読むだけでも、
書く対象やその表現方法の多様さに驚かされます。

「ルポの表現は、さまざま自由に」
「あらゆる表現は読者に認められるかどうか」
「ルポの文体は、とにかく人に伝える形で」
第3回講座ノートより)

課題は講座で学んだことの実践の記録です。
どう表現したのか?なぜこの表現を選んだのか?
内容だけでなく、表現方法にも目を向けて、
読んでいただければと思います。

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美術と人をつなぐ ギャラリスト池田与汐子

 美術一般から現代工芸、その他を含め、年間20回もの企画展を展開しているギャラリストの池田与汐子さんをお訪ねしました。今日は、池田さんの人生の軌跡やギャラリー哲学などをお聞きしたいと思います。
 池田さんのギャラリーは大田区の大森駅から蒲田行きのバスに乗り、3つ目の「大田文化の森」バス停で降りて、徒歩2分ほどのところにあります。外から一目で中の様子がうかがえる木枠のガラス張りで、あたたかな感じのギャラリーです。中は真っ白な壁、作品を展示する作家さんへの敬意とその作品を見に来られる方々への行き届いた心使いが感じられます。
 池田さんは会期中にも関わらず、気持ち良くインタビューに応じて下さいました。

…続きはこちらから。

高校生のアートライティング

 今回は、学校教育の場において、「アートライティング」(芸術について書くこと、批評)に取り組んでいる事例を紹介します。
 富山県・高岡第一高校では、1994年以来14年間に渡って、美術の時間にアートライティング教育が行われてきました(*1)。
 高岡市は、加賀藩・前田家の城下町として近世以来栄えてきた商工業都市で、高岡銅器・高岡漆器などの伝統工芸を誇り、現在はアルミ・銅器類の産業で全国的に知られています。また近隣の井波地域(現・南砺市)は、「井波彫刻」として伝統的に木彫がさかんな地域で、現在でも伝統工芸の育成と発展に努めています。伝統を基盤とした現代芸術(とりわけ野外彫刻)の展開にも目を見張るものがあり、1991年から継続されている「いなみ国際木彫刻キャンプ」は、世界各国から彫刻家たちが集い、制作と交流を行う場となっています。
 かくのごとく、連綿と継承される伝統工芸の上に、同時代の芸術が地域に根づいて発展しているこの地において、高岡第一高校で美術の授業を担当する松尾豊先生は、生徒たちが身近な生活空間の中で日常的に美術に触れ、生涯を通じて美術と関わっていくことを目指す、「生涯美術論構想」(*2)を唱えました。そのため、生涯美術に関する授業を、美術のカリキュラムの中に取り入れることにしたのです。高岡第一高校の美術の授業は、1・2年生の2年間に渡って行われてきましたが、そのうち2年生の3学期は、実技・制作に代わって、鑑賞と批評・地域文化と生涯美術の講義に当てられることになりました。前年度(平成19年度=2007年4月~2008年3月)までは、特進コース生も含め、主に1年生の3学期にアートライティングを実施しております。

「地域文化と生涯美術」(1994年~)
 この授業では、まず前半に地域文化に関する鑑賞・批評を行います。VTR「日本の巨匠」シリーズから、地元・富山県作家や縁の深い作家のものを選んで、まず生徒に鑑賞してもらいます。「ワザありにっぽん!!『梵鐘に生命を吹き込む』」、「炎の芸術 高岡銅器」、「青貝塗」「勇助塗」「彫刻塗」「蓮田修吾郎」「帖佐美行」「清水九兵衛」「佐藤忠良」「圓鍔勝三」「高橋節郎」(*3)などのビデオ映像です。その後、作家やその作品についての批評を、生徒各自が文章によって試みる、という流れになります。2001年からはビデオ鑑賞だけではなく、校外学習として、地場産業センターや高岡銅器団地内の老子製作所などの展示や制作の現場を実際に訪れ、参加体験的な鑑賞学習が行われてきました。

 後半では「地域文化論」として、高岡銅器や井波彫刻など、地域に根ざした文化の歴史と現状について講義が行われます。そして、アンケートの実施を経て最後には、生涯を通じて美術と関わっていくための「生涯美術論」で締めくくられます。具体的内容は以下の
 ①作家になる方法
 ②美術館や文化ホールなどの鑑賞利用の仕方
 ③公民館や各種文化教室での実技系サークルの楽しみ方
 ④身近な公共空間にあるアート作品への接し方
 ⑤地域の文化行政への理解や提言の仕方(*4)  などです。
この講義では、芸術文化の作り手・支え手・鑑賞者・批評者など、アートに対する多様な関わり方が紹介され、生徒たちが高校を卒業した後も、自分らしいやり方で生涯アートに向き合っていくきっかけが提供されているのです。

高岡現代彫刻オリエンテーリング(1996年~)
 これは、主に1年生を対象に夏休みの鑑賞学習として出発したものですが、その当初は、1学期の後半の授業で、市内の野外彫刻を紹介・解説した上で、生徒がマップを片手に実際に現地へ赴き、彫刻の鑑賞・評価をします。現在は、4~5月の連休中に実施しております。
自分たちの生活空間の中にある野外彫刻を身近に感じてもらい、生涯に渡ってアートと関わるきっかけを提供することが、このオリエンテーリングの目的です。

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「高岡現代彫刻オリエンテーリング」(C)Matsuo Yutaka

 このように、高岡第一高校では1994年以来、美術の授業におけるアートライティングが積極的に取り組まれてきましたが、最近の動向として、高校生のためのアートライティング教育は大いに注目されています。筑波大学では2005年から、「芸術環境形成支援のためのアート・ジャーナリスト養成プロジェクト」が開始され、その一環として「高校生アート・ライター大賞」が制定されました。高岡第一高校や筑波大学など、これらの取り組みを手がかりに、アートライティング教育の拠点が形成され、今後の全国的なアートライティング教育の普及・発展が期待されます。(SA)

【註】
*1:松尾豊「パブリックアート・地域文化研究、そしてアートライティングの可能性 」第1回アートライティング教育研究会、筑波大学大学院・美術科教育学会東地区会共催、 2006年
*2:同「生涯美術論事始」『大学美術教育学会誌』第33号、2001年
*3:同「生涯美術論(Ⅱ)」『大学美術教育学会誌』第36号、2004年
*4:前掲

【関連リンク】
パブリックアート(PublicArt)へのメッセージ
http://www.take.co.jp/art/public/message/index.html
芸術環境形成支援のためのアート・ジャーナリスト養成
http://www.geijutsu.tsukuba.ac.jp/~aes/pages/aj.html

TAB TALK FEATURING YOKOHAMA

Tokyo Art Beatが発行しているtokyo art mapの最新号に以下のイベントが掲載されていました。まだウェブサイトに詳細はアップされていないようですが、mapの情報を以下に転載しておきます。

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TAB TALK FEATURING YOKOHAMA
vol.1 地域のためのメディアデザイン
8/24(日)13:00~
BankART Mini(日本郵船海岸通倉庫1F)
ゲスト=
小崎哲哉(REALTOKYO発行人兼編集長)、
杉浦裕樹(ヨコハマ経済新聞編集長)、
Paul Baron(TokyoArtBeat共同設立者)
ネット上でカルチャー情報を扱うメディア関係者を迎え、
今横浜に求められるメディアを考える。

詳しくは、以下のサイトを。
http://www.tokyoartbeat.com/talks/

築港ARC

このブログでもたびたび話題にしてきた築港ARC。週末に行ってきました。最寄駅は大阪港駅。歩いて10分ほどの距離にはサントリーミュージアム天保山(建築:安藤忠雄)や海遊館(世界最大級の水族館)があります。天保山のほうから歩いていくと、線路の向こう側に、築港ARCの入居しているpiaNPOが見えてきます。ビルの上のほうにうっすら見えるマーク(写真はクリックすると少し拡大されます)。玄関脇にもありました。NPOの文字が組み合わされた、いかり型。大阪市港湾局の旧庁舎を転用したNPOの拠点施設という経歴がばっちりと表現されています(たぶん)。

IMG_0602.jpg  IMG_0603.jpg
 piaNPOのビル               にっこり笑顔のpiaNPOマーク

さて、メインの築港ARC。piaNPOの3階308号室に入居しています。エレベータで3階まで。関係者の方はご遠慮ください…と言うような年季の入った事務所オーラを押し切って、部屋の前まで進むと「築港ARC」と書かれたボードがあります。部屋の真ん中には作業をする机。壁際には本棚が並んでいます。アート関連を中心とした本や雑誌。また関西圏のアートスペースの資料もケースなどにまとめてアーカイヴしてあります(写真右下)。そして、部屋の至るところに並ぶチラシやフリーペーパー。それをチェックすることに目を奪われてしまい、部屋全体を写真に撮るのをすっかり忘れていました…(言い訳)。

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 フライヤー、雑誌、本、アーカイヴ資料…

アートボランティア情報もボードにピンで留めてあります。情報カードは手書きです。それぞれに書き方が違っていて、いい味でてます。思わず目を留めて読んでしまいたくなります。一日に何通もメールを送受信したり、RSSリーダーでウェブページをチェックしたり、同じようなデジタルのフォントで情報処理の日々。実は手書きボードのようにアナログな手段のほうが、より情報は伝わるのかもしれません。

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 アートボランティア情報のボード

築港ARCは情報拠点として収集している情報だけでなく、(ボランティアボードのような)ユニークな情報の伝え方(ちょっとした工夫)に面白さがあるように思います。たとえば、おみやげにもらった大阪散歩アートガイドMAPのように…と、こちらは後日、改めて。

ちなみに、しばらく大阪編は続きます…。

(SR)

講座ルポ、更新②!

先日、1本目の更新に続き、
講座課題となっていたルポ作品の2本目をアップしました

「アーティスト」と名乗っていいのだろうか。
そんな印象的な問いから本作品は始まります。
問いの背景にある「アート」と一般の人々との距離。
本作品では、言葉を通じて自らの作品の制作過程を追うことで、
その「アート」を伝え、読者との距離を埋めることを試みています


タイトルは「鉄塔Tシャツ ~in 川口~」
こちらも印象的ですが、本文を読み終えると、
その意味も込められた想いも知ることができます。

以下、冒頭部分をちょっと長めに引用しておきます。

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鉄塔Tシャツ ~ in 川口 ~


 私がアーティストとして活動を始めて早くも12年が経つ。12年もやっていれば「アーティスト」と名乗っても良いだろうか。それ程、「アーティスト」という言葉は私自身でさえ抵抗がある。もちろん、「アーティスト」として食べている訳ではない。日本でいう「アーティスト」は何故か殆ど「ミュージシャン」なのだが、「アート」を生業としている人が名乗るには、なかなか抵抗のある言葉だ。私だけかもしれないが。それでも12年もやっていると、なんとなく認めてくれる人が現れ、気にいって作品を購入してくれる人も、ぼちぼち現れたりする。そんなところからそろそろ名乗っても良いかなぁと思い、名乗ってみている。
 ここまで私自身が「アーティスト」を受け入れるのに時間がかかるのだから、一般のアートとの繋がりのない人にとっての抵抗感ははかり知れない。「美術鑑賞」の好きな方々は多くおられるかもしれないが、私のやっているような「現代アート」と呼ばれる物はやはりなじみがないのが大方であろう。
 これは美術教育にも問題はあると思うが、私は「アーティスト」自身にも問題があると思っている。一時、一本の材木を置いてアートだとするような作品が流行った。これは私にも良く分からない。「コンセプト」なるものを聞けば、まあ納得はするのだけれども。こういった作品は見る人に「分からないなら見ないで良い」と言っているようで、いかがかと思う。それまでの美術史の中で生まれるべくして生まれてきたことだとは思うのだけど、この拒絶感が一般の人を「アート」から遠ざけてきた要因の1つだと思っている。
 まして、もともと日本人は言葉で物事を明確に表現することが苦手な国民性で、同じコンセプトで作品を作っても相手に伝えようとする「言葉」が少なすぎるのだ。恐らく「現代アート」の生まれた頃の欧米の作家達は多くの議論をし、言葉を用いてその作品について語ったであろう。
 しかし、日本人においては身内での議論はあったとしても、その議論を受け入れる一般の人々があまりにも少なく、孤立してしまったのではないだろうか。
 今でも言われることだが「議論」も苦手な国民性である。残念なことでもあるが、この多くの人たちの気持ちを無視して作品を作っても「アート」はますます一般の人から遠ざかっていくだろう。
 そう言う思いから、私はいかに自分の作品がたくさんの人に受け入れて貰えるかを考え、油絵から現在の素材、表現手段に至った。
 そしてこのレポートでその表現についてなるべく言葉を用いて説明し、私の作品を通して「アート」について少しでも理解して貰えると嬉しいと思っている。

…続きはこちらから。
 
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