このブログは「小金井発!芸術文化を書くこと/伝えること講座」運営の一環として、東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究室小金井プロジェクトチームによって運営されています。
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the london paper

イギリスのロンドンはフリーペーパーの激戦区だとよく知られています。朝刊には『metro』があり、夕刊には『Lite』と『thelondonpapaer』があります。平日のみ発刊されるフリーペーパーは地下鉄に置かれたり、出入り口で配られたり、朝晩ロンドンの活気さを感じさせます。今回は『thelondonpapaer』を簡単に紹介します。

thelondonpaperのターゲットは新聞を読む時間がない、政治や経済などのニュースにそれほど興味がない若い年齢層です。カラー刷りで写真が多いうえ、読みやすい英語で書かれており、短い記事で、ざっと読み飛ばすことができる特徴があります。

thelondonpaperのロゴを見ると、thelondonは黒字、paperは紫色にデザインされています。このロゴをデザインしたArt DirectorのAl Trivinoは最近同社の新聞「Sunday Times」の新たなデザインもしたようで、新しいデザインは色の使い方が重要なようです。Al Trivinoは「読者はすべてのページにカラーを使うことは「楽しく」「役立つ」と思っており、(デザインを変更することで)より読みやすくなった(readers thought colour use on every page was "enjoyable" and "helpful' and that the paper is now easier to navigate)」と語っています(*1)。

内容は、一般ニュースからファッション、健康、音楽・演劇・美術、スポーツなどの情報が充実していますが、一般紙と異なり、社説や金融系の情報はありません。新しい読者層の特徴を示していると思われます。2006年9月発刊以来、thelondonpapaerは現在毎日40万部を発行しているそうです。発刊のための費用はほとんど広告からなりますが、収支のバランスが取れるもう一つの理由は大物の記者を使わず、新人の採用とブログや読者のフィードバックを活用することにあるようです。台湾台北市の地下鉄沿線に配られた「爽報」も、この政策を取り入れ、ブログの文章を紙面へ反映させています。その点で、普段3Dの媒体しか興味ない新しい読者層も開発することができたそうです。
 
一方で、フリーペーパーの発刊によって、ロンドン市には深刻なゴミ問題も生れたそうです。2007年にロンドン議会では、thelondonpapaerやLiteに対し、各配布場所から半径100メートル以内を清掃するとともに、捨てられた新聞の処理を命じる法的措置まで行っています。この新たな措置により、両社がロンドン中央部でフリーペーパーを配布するためには、許可の申請が必要となります。民間では「Project Freesheet」というグループが立ち上がり、フリーペーパーの問題をウェブ上で発信し、路上に捨てられ、ゴミになったフリーペーパーを写真で見せたり、処分をしたりする活動を行っています(*2)。

londonpaper.jpg
ちなみに、現在thelondonpapaerの公式ウェブサイト上ではその日に発行されたペーパーの電子版を読むことができ、しかも普通の新聞紙を開くような感覚で読むことができます。ロンドン市から遠く離れた私たちもロンドン市民と同じようにthelondonpapaerを楽しむことができます。(HM)

*1 「Art director Al Trivino on Sunday Times redesign」
http://www.editorsweblog.org/newspaper/2008/07/art_director_al_trivino_on_sunday_times.php
*2 「Freesheets told to clean up London」
http://www.guardian.co.uk/media/2007/jul/10/pressandpublishing2


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