このブログは「小金井発!芸術文化を書くこと/伝えること講座」運営の一環として、東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究室小金井プロジェクトチームによって運営されています。
ここではプロジェクトメンバーが見つけた「芸術文化を書くこと/伝えること」の情報を収集&発信していきます!
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favorite|ギャラリー巡りのお供に

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favoriteには都内のギャラリーのスケジュールとマップが掲載されています。ギャラリーの住所などの基本的な情報。作家に展覧会名と会期。写真や解説はありません。シンプルな情報(2ヶ月分)と折りたたみの手に持ちやすいサイズギャラリー巡りにはミニマム(むしろマキシマム?)なメディアかもしれません。favoriteは掲載されたギャラリーに置いてあります。たとえば次にどこへ行こうかと迷うとき、または行こうと思っていたギャラリーへの行き方を確認をするときなんかに使えます。

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最新版には36のギャラリーが掲載されていますが、「CONTEMPORARY ART EXHIBITIONS IN TOKYO」という文字が印刷されているように、現在注目のギャラリーばかりです。清澄白河、神楽坂、恵比寿。近年、このような場所で現代作家を扱うギャラリーが集まって運営されていますが、その情報も一目で分かります。

村上隆や奈良美智と関係が深い小山登美夫ギャラリー。favoriteに掲載されているギャラリーとしては代表格とも言えるギャラリーです。その運営を行っている小山登美夫さんは著書『現代アートビジネス』でfavoriteのギャラリーの掲載数が100くらいに増えていかないかなぁ(そんな口調ではなかったですが)と語っています。ギャラリー立ち上げ前に、武者修行を兼ねて渡米。ニューヨークでギャラリーガイドを片手にかたっぱしからギャラリー巡った小山さん。小さなものから大きなものまで。その画廊の数の多さ、扱う作品の多様さに驚きます。肖像画のみでも成り立っているギャラリー。そこまで巡ることで、以下のようなことに気がつきます。

 考えてみれば、「よい作品」だけが売れるというのもおかしな話です。アート以外の分野の売買でも、よい品物が売れるわけではありません。安いものや粗悪なものだって買う人がいますし、売れるわけです。そう考えれば、どんな作品でも何らかの理由で売れるし、またそれが現実なのです。
 「よい作品なのに売れない」というアート関係者は多いですが、「よい/悪い」「好き/嫌い」と「売れる/売れない」はまったく別な話なのです。つまり、どんな作品でも、交換が成り立てばマーケットができ、お金の流れが生まれる。この認識ができたことがアメリカ旅行での一番の収穫でした。36頁。


favoriteはこの驚きのお供だったニューヨークのギャラリーガイドと重ね合わされているように思います。ちなみに2008年7-8月号の掲載ギャラリー数は36。ニューヨークほど多様ではないかもしれませんが、ひとまず、favorite片手に東京のギャラリーをかたっぱしから巡ってみる。好きなもの、嫌いなもの、面白いもの、つまらないもの…色んな表現に出会う。それが自分にとって「よい」作品に出会える糸口になるかもしれません。

(SR)

現代アートビジネス (アスキー新書 61) (アスキー新書 61)現代アートビジネス (アスキー新書 61) (アスキー新書 61)
(2008/04/10)
小山 登美夫

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