このブログは「小金井発!芸術文化を書くこと/伝えること講座」運営の一環として、東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究室小金井プロジェクトチームによって運営されています。
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たまにわ|アートを手の中に

「たまにわ」は宮城県内で配布されているフリーペーパーです。「仙台、宮城県内に暮らしながら制作活動を続けている作家たちの作品」が掲載されています。シンプルな表紙デザイン。妙に手になじむサイズだと思ったら、CDのブックレットと同じでした。

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今回入手したVOL.6には11の作品(制作年がすべて「2008年」のため新作?)が掲載されています。ページを開くと左には作家名やタイトル、サイズなど基本情報があり、右には作品画像があります。代表であり、宮城を拠点に活動しているアーティストのタノタイガ氏を中心にさまざまな表現に写真を通じて知ることができます。

アーティストが発行しているという点では(先日ブログで紹介した)表現場所としてメディアからつくってしまうzineと似ているとかもしれません。しかし、zineがメディア自体も表現であることに比べて、「たまにわ」は表現を多くの人々へ伝える(字義通り)メディアとしての役割を果たしている点で違いがあります。それはタイトルに込められたメッセージに表現されています。

「たまにわ(霊庭)」というタイトルは、それぞれの作家の世界観を一つの「庭(場所)」に集め、だれでもそっとのぞき込むことができることを意味しています。そして「たまには」アートも良いんじゃないですか?と、今日までアートに関心のなかった人のたちへの私たちからのメッセージでもあります。」

作家の世界観(=作品)を集め伝える場所であり、アート自体の魅力を伝える場所でもある。これは美術館やギャラリーと同じような機能ともいえるのではないでしょうか。東京と比べれば、直に作品へ接する機会は少ない宮城県。作品と出会うきっかけのひとつともなり得るのかもしれません。(もっとも、東京でも、より多様な出会いを得ることが必要とも言われていますが…参考

シンプルな構成で作品を掲載している「たまにわ」。協賛先は宮城県内の企業や大学、ギャラリーなど。酒屋さんから病院まで。さまざまな地元の協賛先に支えられ、発行部数は伸びています。最後の4頁にはこれら協賛先のロゴや名称に加えて、宮城県内のミュージアムやギャラリー、カフェマップも掲載されています。

「へぇ、こんな絵を描いている人がここにいるんだ」
「あそこにギャラリーがねぇ…え、カフェもあるんだ」
「あ、あそこがお金出してるんだ」

「たまにわ」をきっかけにこんな会話が交わされる。「ここ」や「あそこ」にある地元ならではの情報量。地元の支援に支えられ、地元拠点のアート活動を紹介するフリーペーパーだからこそ、アートに関心がない人も、地元というキーワードをきっかけにアートへつながる可能性があるのかもしれません。(SR)

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